Tuesday, April 23, 2013

【立ち上げ準備 vol.5】フードショー見学


今度立ち上げるサービスでは、チーズのようなPizza 4P'sの自社製品だけでなく、
自分達が友人、家族に薦めたいと思えるようなこだわりの他社製品も売っていこうと思っています。
目指しているのは「食のオンラインセレクトショップ」なので、僕達自身が足を動かしていい商品を発掘していくのも仕事のうちです。

ということもあって、今日はベトナム最大のフードショー、Food&Hotel Vietnam 2013に行ってきました。高級住宅地が並ぶ7区のコンベンションセンターで開催されていて、これからベトナム市場に進出しようという食品エクスポーター、販路を拡大しようとしているメーカー・卸業者・小売業者がブースを出展していました。





これまで参加したことがあるコンベンションは前職の市場調査業界のものや、個人的に参加してたスタートアップ界隈のものだったのでかなり新鮮でした。

USビーフの卸業者が鉄板でジュージューとステーキを焼いていたり、チーズのエクスポーターのブースの中にホールサイズのパルメザンチーズがどーんと置いてあったり、かなりの盛り上がり様でした。

経済が急速に伸びているベトナムでは「もっと美味しいものを食べたい!」という欲求が爆発的に増えており、それに伴い飲食業界や食品小売業界も右肩上がりで成長しています。こういったコンベンションに来るとそれが肌で感じられますね。

余談ですが、コンベンションの中にはアメリカ、スペイン、台湾、シンガポールなど、18の国別展示スペースがあったのですが、韓国勢は会場のど真ん中にブースを持っていてかなりの存在感がありました。


一方、日本は会場の端にひっそりとブースを構えていて、あまり人も入っていない印象でした。サッポロビールのキャンペーンガールや浴衣を着たスタッフがいたりと演出はしていたのですが、ちょっとインパクトに欠ける感じでした。


こういう姿をみると無性に悔しくなります。もっと日本の良さを活かして世界でインパクトあることしていきたいですね。


会場をまわって「これはいい!」という商品はあまりなかったのですが、ベトナムの輸入食品業界を考えるうえでいい経験になりました。

Monday, April 22, 2013

【立ち上げ準備 vol.4】サービスを利用する必然性

前回の記事で、サービスを作るうえで、そのサービスを利用してもらう「必然性」が必要だと書きました。
オンラインでもオフラインでも、サービスを開始する際にちょっと派手な宣伝をうてば物珍しさにある程度人は集まるものかと思います。ただ、それから1週間、1ヶ月、1年経ってもそのサービスを使い続けてもらうには、使い続ける必然性がどうしても必要です。


サービスを利用する必然性というのは、サイトのUI、UXとかそういう戦術の部分ではなく(それも重要ですが)、もっと根本的な戦略レベルで明確に定義されているべきだと思います。本当に重要なところだと思うので、僕も毎日頭を悩ませています。


これから展開するサービスはECなので、ECサービスにおける必然性は何かリストアップしてみました。
1. そこでしか買えない
2. そこで買うのが安い
3. そこで買うのが便利
4. そこで買うのが安心

「1. そこでしか買えない」は明らかで、どうしても欲しい商品が他のお店でもウェブサイトでも買えない。だからそこで買う。明確な必然性がありますね。

「2. そこで買うのが安い」というのにも必然性があって、他で買うよりそこで買った方が安い。だからそこで買う。楽天とかはそうですね。

「3. そこで買うのが便利」は2つに分けられて、1つは欲しい商品の取扱数が抜群に多いこと。なのでショップを何点も回ることなく、そこで一度で買える。もう1つは、購入プロセスが抜群に便利。例えばAmazon Kindleの1クリック購入や、Zapposのコールセンターの様に、買い物の煩わしさを解決してくれる何かがあるということです。

「4. そこで買うのが安心」は先進国ではあまりなさそうですが、ベトナムのような発展途上国では偽物品が多く出回っています。なので、この店舗/サイトで売っているものなら大丈夫という安心感があることがそこで買い物をする必然性になることがあります。


ざっとリストアップしてみましたが、この必然性は上記の要素の足し算でなく掛け算だと思うので、1〜4のどれかを捨てて1つに絞るなんてすると、トータルでクオリティの勝る競合が参入したら負けてしまいます。


なので「ユーザーが他でなくうちを利用する理由」というしっかりしたストーリー / 筋書きがどうしても必要です。僕はサービス作りをしたことがないまるっきり素人なので、経験やテクニックには頼れないわけです。だからこそ、この必然性というサービスの本質だけは外さないサービス作りを心がけていこうと思います。

Sunday, April 21, 2013

【立ち上げ準備 vol.3】事業コンセプト

これからベトナムで立ち上げようとしている事業は、
一言でいうと「安全で美味しい食品のeコマースサービス」です。


ベトナムでは、スーパーの野菜コーナーの横に野菜に付いた農薬を洗い落とすための野菜洗剤が置かれている程、食品の安全管理に疎いのが現状です。益子さんのブログでも詳しく書かれていましたが、最近ではベトナム在住の外国人だけでなく現地人の間でも食の安全に関する危機意識が高まっており、国が発展するにつれその流れも強くなってくるはずです。


そんなマクロの流れと、僕達自身がフードビジネスをしていることもあり、目をつけたのが「安全で美味しい食品のeコマースサービス」です。自分達の抱えている問題意識ともマッチしており、事業コンセプトの屋台骨となる考えです。いまはその事業の大枠からよ、り詳細な事業コンセプトに落とし込んでいる段階ですが、それがまたかなりの難関。実際、この1ヶ月の間でもアイディアが二転三転しています。


事業コンセプトの根本にあるものは「ユーザーの抱える問題解決」なのですが、市場規模、事業の収益性、資金力、規制、インフラの成熟度などを考慮すると、どうしても「やりたいこと」と「やれること」のギャップに直面してしまいます。でもそれは現状どうもできないことなので、「問題解決」と「やれること」の掛け合わせの最大公約数になるような事業コンセプトは何か、日々考えに考えているわけです。


でもこれはベトナムだから特別なわけではなく、どんなビジネスでも共通した悩みですよね。突き詰めるとスタートアップの事業コンセプトというのは、「問題解決」であり、それが自社で「やれること」であり、ユーザーが継続的に利用する「必然性」のあるサービスなんだと思います。


特にこの「必然性」というのはキーワードかと思います。なんで他のECサイトじゃなくてウチなのか。なんで近所のスーパーじゃなくてウチなのか。なんでウチをずっと使い続けるのか。そこには明確な必然性が必要で、それをとことん突き詰めて考えないといけません。


チーム内で議論を重ね、座談会で潜在ユーザーの話も聞き、なんとなく兆しの様なものは見えてきました。もうあとちょっとでこの長いトンネルも抜けるはず。考え倒します。

Wednesday, April 17, 2013

【立ち上げ準備 vol.2】座談会

前回も書いたのですが、市場調査の一環として、サービスの対象ユーザーの方をお呼びして座談会を行っています。サービスの初期フェーズのユーザーは日本人、西洋人の奥様方を想定しているため、1回につき5名程お招きしてお話を聞かせて頂いています。昨日も行い、既に2回実施しています。

僕が偉そうに言うのもなんですが、ビジネスというものは根本的には問題解決であるわけで、ユーザーがどのような不満、問題を抱えているかを正確に理解することが全てのスタート地点なわけです。
ただ最近気をつけないといけないと思っているのが、ユーザーの抱える問題には2つのタイプがあるということ。


その1つは”顕在化されている問題”です。例えば、ユーザーが「ベトナムには美味しい納豆がなくて困っている」と仰ったとします。この場合、もう既にこの時点でユーザーは何が不満なのか8割方理解されているわけです。これは問題が顕在化されている状況ですね。

一方、”顕在化されていない問題”というのも存在します。例えば、AppleがiPhoneをリリースする前に、「携帯電話とウォークマンとインターネットの機能が1つデバイスに収まっていて、しかもタッチスクリーンで操作できる」なんてニーズを明確に持っていた人が何人いたでしょうか。奥底に不満はあるのだけど、でもそれがモヤっとしていてうまく言語化できない。そういうのが問題が顕在化されていない状態です。


僕は前職が市場調査会社だったのですが、当時、業界メディアなんかを読むと「市場調査不要論」なんて言葉を耳にすることがありました。よく使われる例え話が、20世紀初期、まだ一般的な乗り物が自動車でなく馬車だった時代、ユーザーからあがってくる不満の声が「もっと馬の数を増やしてスピードを上げて欲しい」「もっと馬車のカゴをしっかり設計して揺れを抑えてほしい」というものだったそうです。

こういった顕在的な問題だけに目を向けていたのでは、作られるのは「もっと速く、もっと安定した馬車」であって、T型フォードという革命的な一般自動車は生まれなかったわけです。「市場調査でわかるのは顕在化されている問題だけであって、そんなものは不要だ」なんて意見も業界ではありました。ちょっと極端ではありますが。


既に顕在化されている問題を解決することはもちろん大切です。
ただ上記の例でもそうですが、ユーザーに一番価値を感じてもらえるのは顕在化されていない問題の解決なんじゃないかと思います。
今後も対象ユーザーの声を聞きながらも、そのもっと奥にある問題はなんなのかを見極めていきたいと思います。

Wednesday, April 10, 2013

【立ち上げ準備 vol.1】市場調査

1週間程前から本格的に事業計画書を書き出しました。
いまは関連レポートを読み込んだり、必要なデータを洗い出したりなどのマクロ視点での市場調査と、
座談会や類似サービスの利用などミクロ視点での市場調査を行っています。
早くサービス作りを始めたい思いでいっぱいなんですが、こういった市場調査、戦略決めこそが今後の成功に大きく関わってくるので、なるべく焦らず正しい打ち出し角度を見極めている状態です。


そんな中で思うのが、いかにミクロな市場調査が難しいか。
マクロなデータは有料レポートやインターネットを探せばすぐに結論をだせるのですが、ミクロなデータは取り出したら終わりがありません。
でもこのデータこそサービス作りには必要なものなんです。


ミクロなデータとは具体的にいうと、「ユーザーがどんな問題・不満を抱えているか」「それを自分達が解決し、収益をあげられるか」の2つに大きく分けられます。
「ビジネスとは問題解決である」とよく言われますが、会社はユーザーの抱える問題を解決し、その対価としてお金を頂くわけです。当たり前ですが。
なので、いまはサービスのユーザーとなり得るベトナム在住の日本人、西洋人、ベトナム人の方々に座談会やインタビューなど、できるだけヒアリングして情報を集めています。


ただ上述したように、このデータは取り出したらキリがありません。
全員が全員同じ問題を持っているわけでもありませんし、
その問題を解決するサービスを作ったら対象ユーザーの100%が使ってくれるわけでもありません。


とはいうものの、最終的にはやはり対象ユーザーの方々のヒアリングの量をこなすしかないんじゃないかと思っています。量をこなしていくなかで生まれた仮説を元にサービスを作って、実際のユーザーの声を元に改善していく。最初のコンセプト、打ち出し角度さえ間違っていなければそれでいけるはずです。


ウェブサービス作りは実は今回が始めてで手探り感満載なのですが、
ベトナム発世界をあっと言わせるサービスを作るため邁進中です!

Tuesday, April 9, 2013

ジャカルタ→ホーチミン

ジャカルタから帰ってきました。
むこうでは、半分はこれからやる事業の市場調査、もう半分がバーケーションという感じでした。これからロケットスタートを切れるよう英気をモリモリ養ってきました。

そして、Facebookでポストしましたが、
これからベトナムでeコマース事業をすることになりました。
事業の詳細はいま詰めているところですが、Pizza 4P'sという先輩がやっているピザ屋の新規事業としてeコマースビジネスをします。

ピザ屋の新規事業でeコマースサービスをローンチする。
ぱっと聞いた感じ意味が分からないですが、響きは非常にインパクトがあります。
ベトナム発で、日本人による、世界がWOW!というようなサービスを作ります!

折角、海外で新規事業をするわけなので、
なるべく日々の奮闘をブログにも書き残していくつもりです。