Tuesday, October 19, 2010

オペレーターの成長

自分の成長ってどうしても自分自身じゃわからないものだけど、
他人の成長というのは結構目につくものなんだと思う。
今日、第5次採用インターンシップのリーダーを任せているブレイゼルというオペレーターと話していてそう感じた。

彼女は第2次インターンシップで入ってきた初期メンバーの1人で、
パタヤスというフィリピンでは結構治安の悪い地区が出身の子。
日系の大企業なんかは、パタヤス出身という理由だけで面接で落としてしまうくらい印象がよくないし場所だし、
そういう地域に住む人は大抵家庭に問題があって、採用してからもいろんなトラブルに繋がるといわれている。一概には言えないけど。

でも、インターンの採用面接では彼女の真面目な姿勢を評価して、合格させて、
インターンシップの最終評価でも、ボーダーラインではあったけれど、
その素直さと真面目さを評価して採用を決めた。

ただ、ずっと気になっていたのが彼女が大人しすぎること。
彼女は、周りに依存しているというか、グループのプレゼンでも自分から前に出て話すタイプではないし、自分から意見を主張するというより、周りの意見に合わせているといった感じの子。

インターンの採用発表で彼女には、
「君はすごく大人しくて受け身な部分があるけれど、その一生懸命に業務をする姿勢を僕達は非常に評価して、今回チームの一員として一緒に働いていきたいと思っている。」
「でも、僕達は君がPOCのリーダーの一員になってくれることを期待しているし、十分な資質を持っているとも思っている。一緒にいいチームを作っていこう。」
というメッセージを伝え、彼女自身泣きながら聞いてくれていたことを覚えている。

それから4ヶ月程経ち、
正直、彼女の大人しい性格は変わってはいないけれど、
敢えて彼女には多くのプロジェクトを振るようにしていて、
少しずつではあるけど、自分の意見を出してくれるようになってきた。

それで今回インターンシップのリーダーという役割を任せることにしたんだけれど、
今回の採用インターンは、今後の新体制の人材を確保するためすごく重要ということもあって、
僕も正直、本当に彼女でいいのかなーと頭の片隅で思っていた。

昨日、今日と彼女のリーダーとしての動きを見ていると、
緊張しているのか、インターンはインタラクティブでなく、一方通行な感じで進んでしまってはいるものの、
彼女自身、インターンの子達に積極的に話しかけて、
自分なりのリーダーシップをとろうとしている姿がすごく印象的で、
「あー、彼女成長したなぁ」と2秒くらいだけどジーンとした。

フィリピンでは一度プロベーション期間を終えてフルタイムスタッフにしてしまうと、
余程なことがないと解雇することができない。
だから、採用のボーダーラインにいるような人は採るべきではないという声もよく聞いていた。
でも僕はハイスペックで優秀な人材ばかりをとるのではなく、
彼女のように大人しくてもひたむきで、じりじりと成長できるメンバーもうちの組織には必要だと思う。

いまのメインメンバーの本採用を最終的に決めるのは今年の12月。
それまでに、僕はオペレーターの成長を全力でサポートしたい。

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