Thursday, October 3, 2013

【立ち上げ準備 vol.14】販売商品パートナー探し(1)


ホーチミンからバスに揺られること7時間。
フランス植民地時代に避暑地として開発された高原の街、ダラットが見えてきます。
標高1500m程で朝晩はベトナムとは思えない様な肌寒さ。

そんなベトナムの山奥に、
自然の力を凝縮した優しく力強い味の有機野菜を作っているベトナム人農家がいることを、
思わず笑ってしまうくらい美味しいソーセージを作っているフランス人シェフがいることを、
5つ星ホテルのシェフが驚く程のチーズを作っている日本人職人がいることを、
たぶん殆どの人は知らないのではないかと思います。

そんな「安全で」「美味しい」食品を作っている生産者さんの存在をより多くの人に知ってもらいたい。そんなこだわりの食品を手軽に購入できるようにして人々の食生活を豊かにしたい。Box 4P'sはそういった想いを現実にしようとしています。

今回はそんなこだわりの生産者を訪ねて、ダラットまで行ってきました。
急な訪問だったに関わらず、畑に、工房に、キッチンに快く案内して頂きました。


一番最初に訪問したのがDalat GAPというオーガニック野菜農園。
Global GAPという国際的な野菜栽培の安全管理基準をクリアしている農家です。
製品の安全、環境保護、従業員の労働環境の3つの項目から事細かにチェックリストが設けられており、毎年厳しい審査をパスしています。




よく農家は小売販売用と自分達で食べる用の野菜の畑を分けていると言います。
それは使用する農薬の量が全然違うから。
そんな話を聞いていたので、CEOのビンさんと畑を歩いているときに、おもむろに野菜をもぎとってその場で食べていた姿がとても印象的でした。それだけ安全な野菜を育てている証拠なんだと思います。一緒に食べさせてもらった野菜は今まで食べたことのないくらい濃くて甘い味をしていました。


次に訪問したのがDalat Deliというフランス人元シェフのダニエルが経営するソーセージ屋。
ベトナム人の奥さんと一緒にダラットの住宅地にある丘の上の一軒家を工房兼小売店として、完全無添加のハム、ソーセージ、パテを販売しています。




「市販のソーセージの裏を見ると肉70%とか書いてあるだろ?残りの30%は一体何なんだよな。」とか言いながら、商品を次から次にサンプルとして食べさせてくれて、最後はちょっとしたパーティのようになっていました。

この他にも、竹本さんという日本人が経営する農家でビックリするくらい甘いトマトを作っていたり、元々は機械部品を販売されていた日本の会社が、なぜかダラットの山奥で美味しいマスクメロンを作っていたりします。


そして、当店Pizza 4P'sのチーズチームもダラットからバイクで更に1時間程行った小さな街で、5つ星ホテルのシェフや、チーズの本場フランス人からも絶賛されるようなチーズを作っています。
日本人のチーズ職人が常駐で2人。後は殆ど現地の女性社員です。
毎日500リットル以上の牛乳を使用する肉体的にも大変な作業ですが、毎日新鮮なチーズをホーチミンのお店まで送ってくれています。




残留農薬や中国からの汚染食品など、食の問題が絶えないベトナム。安全で美味しい食品をユーザーに提供したいというのはもちろんですが、こうやって生産者の方々と話していると、彼ら彼女らが想いを込めて作った商品をより多くの人に知ってもらいたいという気持ちも強くなってきます。

ただこの両立は全く不可能なことではなく、無駄な中間業者を飛び越えて、生産者の手元から消費者の食卓を最短距離で繋げ、両者がWIN-WINになるような仕組みをいままさに作っているところです。

これからも引き続き、生産者の顔の見える食品、想いのこもったストーリーのある食品、そして感動的に美味しい食品を探していこうと思います。


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