Monday, April 22, 2013

【立ち上げ準備 vol.4】サービスを利用する必然性

前回の記事で、サービスを作るうえで、そのサービスを利用してもらう「必然性」が必要だと書きました。
オンラインでもオフラインでも、サービスを開始する際にちょっと派手な宣伝をうてば物珍しさにある程度人は集まるものかと思います。ただ、それから1週間、1ヶ月、1年経ってもそのサービスを使い続けてもらうには、使い続ける必然性がどうしても必要です。


サービスを利用する必然性というのは、サイトのUI、UXとかそういう戦術の部分ではなく(それも重要ですが)、もっと根本的な戦略レベルで明確に定義されているべきだと思います。本当に重要なところだと思うので、僕も毎日頭を悩ませています。


これから展開するサービスはECなので、ECサービスにおける必然性は何かリストアップしてみました。
1. そこでしか買えない
2. そこで買うのが安い
3. そこで買うのが便利
4. そこで買うのが安心

「1. そこでしか買えない」は明らかで、どうしても欲しい商品が他のお店でもウェブサイトでも買えない。だからそこで買う。明確な必然性がありますね。

「2. そこで買うのが安い」というのにも必然性があって、他で買うよりそこで買った方が安い。だからそこで買う。楽天とかはそうですね。

「3. そこで買うのが便利」は2つに分けられて、1つは欲しい商品の取扱数が抜群に多いこと。なのでショップを何点も回ることなく、そこで一度で買える。もう1つは、購入プロセスが抜群に便利。例えばAmazon Kindleの1クリック購入や、Zapposのコールセンターの様に、買い物の煩わしさを解決してくれる何かがあるということです。

「4. そこで買うのが安心」は先進国ではあまりなさそうですが、ベトナムのような発展途上国では偽物品が多く出回っています。なので、この店舗/サイトで売っているものなら大丈夫という安心感があることがそこで買い物をする必然性になることがあります。


ざっとリストアップしてみましたが、この必然性は上記の要素の足し算でなく掛け算だと思うので、1〜4のどれかを捨てて1つに絞るなんてすると、トータルでクオリティの勝る競合が参入したら負けてしまいます。


なので「ユーザーが他でなくうちを利用する理由」というしっかりしたストーリー / 筋書きがどうしても必要です。僕はサービス作りをしたことがないまるっきり素人なので、経験やテクニックには頼れないわけです。だからこそ、この必然性というサービスの本質だけは外さないサービス作りを心がけていこうと思います。

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