前回の続きでいまベトナムで事業立ち上げをしている経緯を書きます。
Pizza 4P'sでは、レストランのオペレーション改善という名目で1ヶ月間働いていたのですが、そろそろ次の国に移ろうかというタイミングで「一緒にECサービスを立ち上げないか」というお話を頂き、二つ返事で引き受けさせてもらいました。
「ただのピザ屋のオンラインストアでなく、オイシックスのようなインパクトのあるサービスを作る」
「ベトナムから世界をあっと言わせるサービスを作る」
そんな話を益子さんから聞いてワクワクしましたし、自分でも一晩あれこれ考えてベトナムで事業をするのは面白そうだと思って決断しました。
どうしてアジアで働くのか?
僕は、そもそも大学にいたころから漠然と「アジアで働きたい」という思いがありました。
なぜかというと、1つは自分の貴重な人生の一部を割いて働くなら、アジアという自分と同じアイデンティティを持った人のためになることをしたいという思いがあったこと。
ただこれはアメリカにいたときに自分が留学生、社会のマイノリティとして感じていたコンプレックスの裏返しかもしれないです。留学時に僕が深い付き合いをできた人達、お世話になった人達というのは、やっぱり留学生、アジア系アメリカ人、アジア好きなアメリカ人が殆どでした。
なので何のために、誰のために「働く」のかと考えたときに、自分のコミットメントの先にいるユーザーは先述のような自分がお世話になったような人達がいいなと思っていました。
もう1つの理由は、ただ漠然と面白そうだからです。
これは別に根拠はありません。ただアジアにいると、そこで暮らしている人達が将来に対する根拠のない自信を持っているのを感じます。一方、日本にいると将来に対する根拠のない不安がどこからか伝わってきます。
もちろん、日本のビジネスレベルはアジア諸国と比べるとはるかに高いので、もしかしたら日本で働いた方がビジネスマンとしてのスキルは伸びるかもしれません。ただ、どちらで働いた方が面白いのかと考えたときに、僕はアジアで働く方が直感的にワクワクします。
なぜベトナムなのか?
これは簡単にいうと「縁」です。
完全に個人的な感覚ですが、実際アジアで働いている日本人の多くが、日系企業がメインのお客さんで、業務の半分くらいが日本のオフィスとの調整役で、現地スタッフと英語でちょっとだけコミュニケーションして、夜は日本人友達と飲みに行くという、日本とあまり変わらないワークスタイルをしてるように感じます。
それも1つの働き方ですが、僕はやっぱりアジアで働くなら現地のコミュニティに入り込んで、その国の内需をとるビジネスをした方がワクワクします。
アジアで働くとしても、内需を攻めるビジネスをしたいなと、会社を辞めて東南アジアを旅して回ったとき、現地マーケットに真っ正面から向き合っているPizza 4P'sに出会いました。実際働いてみて、客単価も低ければ、言葉もなかなか通じない、ヒト・モノ・カネも十分じゃない。そんなないものづくしの環境は流石にシンドイぞと現実を見ました。
ただ、益子さんをはじめ凄く魅力的な人達がPizza 4P'sで働いていたり、EC事業をまかせてもらえたり、同世代の日本人で自分でビジネスをしている人が多かったり、その他にもいろいろ縁がありました。もちろん自分なりにベトナムという国の市場調査もしましたが、やはり最後は「縁」があったからベトナムに決めたのが大きいです。
なぜ食品のイーコマースサービスか?
いまの東南アジアでビジネスをするなら、人の根本的なニーズを満たすビジネスをしたいという想いがありました。国が豊かになるにつれて、「もっと美味しいものを食べたい」「もっとオシャレをしたい」「もっといい場所に住みたい」という、根本的な欲求は大きくなっていきます。僕は、そういった経済成長のフェーズを既に経ている先進国で生まれ育った自分達だからこそ、そのニーズはうまく満たせるんじゃないかと思います。
Pizza 4P'sがそのいい例で、日本人がこだわり尽くした料理、サービス、内装はいまのフェーズのベトナムではかなりのインパクトがあり、際立った存在になっています。簡略化しすぎかもしれませんが、美味しいものが食べれて、しかもそれがオシャレ、というのがPizza 4P'sの成功要因になっています
その「美味しいものを食べたい」というニーズを満たす場所は主に2つあります。1つはレストラン、もう1つは家です。食品のイーコマースを始める理由は、ベトナムではレストランでオシャレに美味しいものを食べれても、自宅やホームパーティではそのニーズがうまく満たされていないと思うからです。日本人がこだわった商品やショッピング体験(サイトUI/UX、カスタマーサポート、配送、アフターケアまで全て)というのは、加速度的に増えているベトナム人中間〜高所得層のニーズをうまく満たせるはずです。
また、Pizza 4P'sという信頼をおけるブランドが既に存在することで、発展途上国のイーコマスの一番の問題である信頼度という問題も解決できます。そしてレストランという店舗があることでオンラインとオフラインでビジネスの相乗効果もあります。
ただ、字のごとく血と汗と涙の結晶のPizza 4P'sというブランドでサービスをさせて頂くのは生半可な覚悟ではできませんし、僕自身、事業責任者として経営者として相当なスピードで成長できないと事業自体成功しません。
いまは市場調査、事業計画書、P/L、販売商品リストの叩き、サービスのワイヤーフレームなどが完成して、実際にウェブサイトを作っています。そうやって立ち上げのタスクが1つずつ片付く度に、アイディアが現実に近づいているのが感じられてピリっと背筋が伸びる思いです。ユーザーの生活が豊かになるようないいサービスを作りたい、その一心で毎日パソコンに向かっています。
Pizza 4P'sでは、レストランのオペレーション改善という名目で1ヶ月間働いていたのですが、そろそろ次の国に移ろうかというタイミングで「一緒にECサービスを立ち上げないか」というお話を頂き、二つ返事で引き受けさせてもらいました。
「ただのピザ屋のオンラインストアでなく、オイシックスのようなインパクトのあるサービスを作る」
「ベトナムから世界をあっと言わせるサービスを作る」
そんな話を益子さんから聞いてワクワクしましたし、自分でも一晩あれこれ考えてベトナムで事業をするのは面白そうだと思って決断しました。
どうしてアジアで働くのか?
僕は、そもそも大学にいたころから漠然と「アジアで働きたい」という思いがありました。
なぜかというと、1つは自分の貴重な人生の一部を割いて働くなら、アジアという自分と同じアイデンティティを持った人のためになることをしたいという思いがあったこと。
ただこれはアメリカにいたときに自分が留学生、社会のマイノリティとして感じていたコンプレックスの裏返しかもしれないです。留学時に僕が深い付き合いをできた人達、お世話になった人達というのは、やっぱり留学生、アジア系アメリカ人、アジア好きなアメリカ人が殆どでした。
なので何のために、誰のために「働く」のかと考えたときに、自分のコミットメントの先にいるユーザーは先述のような自分がお世話になったような人達がいいなと思っていました。
もう1つの理由は、ただ漠然と面白そうだからです。
これは別に根拠はありません。ただアジアにいると、そこで暮らしている人達が将来に対する根拠のない自信を持っているのを感じます。一方、日本にいると将来に対する根拠のない不安がどこからか伝わってきます。
もちろん、日本のビジネスレベルはアジア諸国と比べるとはるかに高いので、もしかしたら日本で働いた方がビジネスマンとしてのスキルは伸びるかもしれません。ただ、どちらで働いた方が面白いのかと考えたときに、僕はアジアで働く方が直感的にワクワクします。
なぜベトナムなのか?
これは簡単にいうと「縁」です。
完全に個人的な感覚ですが、実際アジアで働いている日本人の多くが、日系企業がメインのお客さんで、業務の半分くらいが日本のオフィスとの調整役で、現地スタッフと英語でちょっとだけコミュニケーションして、夜は日本人友達と飲みに行くという、日本とあまり変わらないワークスタイルをしてるように感じます。
それも1つの働き方ですが、僕はやっぱりアジアで働くなら現地のコミュニティに入り込んで、その国の内需をとるビジネスをした方がワクワクします。
アジアで働くとしても、内需を攻めるビジネスをしたいなと、会社を辞めて東南アジアを旅して回ったとき、現地マーケットに真っ正面から向き合っているPizza 4P'sに出会いました。実際働いてみて、客単価も低ければ、言葉もなかなか通じない、ヒト・モノ・カネも十分じゃない。そんなないものづくしの環境は流石にシンドイぞと現実を見ました。
ただ、益子さんをはじめ凄く魅力的な人達がPizza 4P'sで働いていたり、EC事業をまかせてもらえたり、同世代の日本人で自分でビジネスをしている人が多かったり、その他にもいろいろ縁がありました。もちろん自分なりにベトナムという国の市場調査もしましたが、やはり最後は「縁」があったからベトナムに決めたのが大きいです。
なぜ食品のイーコマースサービスか?
いまの東南アジアでビジネスをするなら、人の根本的なニーズを満たすビジネスをしたいという想いがありました。国が豊かになるにつれて、「もっと美味しいものを食べたい」「もっとオシャレをしたい」「もっといい場所に住みたい」という、根本的な欲求は大きくなっていきます。僕は、そういった経済成長のフェーズを既に経ている先進国で生まれ育った自分達だからこそ、そのニーズはうまく満たせるんじゃないかと思います。
Pizza 4P'sがそのいい例で、日本人がこだわり尽くした料理、サービス、内装はいまのフェーズのベトナムではかなりのインパクトがあり、際立った存在になっています。簡略化しすぎかもしれませんが、美味しいものが食べれて、しかもそれがオシャレ、というのがPizza 4P'sの成功要因になっています
その「美味しいものを食べたい」というニーズを満たす場所は主に2つあります。1つはレストラン、もう1つは家です。食品のイーコマースを始める理由は、ベトナムではレストランでオシャレに美味しいものを食べれても、自宅やホームパーティではそのニーズがうまく満たされていないと思うからです。日本人がこだわった商品やショッピング体験(サイトUI/UX、カスタマーサポート、配送、アフターケアまで全て)というのは、加速度的に増えているベトナム人中間〜高所得層のニーズをうまく満たせるはずです。
また、Pizza 4P'sという信頼をおけるブランドが既に存在することで、発展途上国のイーコマスの一番の問題である信頼度という問題も解決できます。そしてレストランという店舗があることでオンラインとオフラインでビジネスの相乗効果もあります。
ただ、字のごとく血と汗と涙の結晶のPizza 4P'sというブランドでサービスをさせて頂くのは生半可な覚悟ではできませんし、僕自身、事業責任者として経営者として相当なスピードで成長できないと事業自体成功しません。
いまは市場調査、事業計画書、P/L、販売商品リストの叩き、サービスのワイヤーフレームなどが完成して、実際にウェブサイトを作っています。そうやって立ち上げのタスクが1つずつ片付く度に、アイディアが現実に近づいているのが感じられてピリっと背筋が伸びる思いです。ユーザーの生活が豊かになるようないいサービスを作りたい、その一心で毎日パソコンに向かっています。