Monday, October 31, 2011

【旅ログ】Singapore

There's no such thing as too much of a good thing.
シンガポールいちの高級モール街Maria Bayで見つけたこの看板。
まさにこの国を表しているような言葉だと思った。

シンガポールは小さな国土に、中国、インド、マレーシアなどアジア諸国のいいところをギュッと凝縮して詰め込んだような国。異なる文化の人達が政府によってうまく混ぜ合わされている、安全で、清潔で、フレンドリーな国。

大学のルームメイトがシンガポール人で、いろいろ話は聞いていたけど、
住んでいるフィリピンが比較基準になっていたからか、想像以上の国の完成度の高さにちょっと感動すら覚えた。

滞在は3日だけだったけど、
行く前にチェックしてたChili crab, Fish head curry, Hawker center (地元の屋台), Maria Bay, 友達と再会、Couchsurfing meet upは全部クリア。

シンガポールで働く日本人とディナー

初日の夜はJumbo seafoodという地元で結構有名なChili Crabのレストランで、去年一緒にTEDxTokyoのスタッフをやってた友達と再会。シンガポールで働く日本人の人達とも話せて刺激になった。フィリピンで会う日本人よりなんというかエッジが効いてた。

Jumbo seafoodは大学時代のルームメイトの彼女のお父さんがオーナーの店なんだけど、こんな有名な店だとは知らなかった。あんな美味しい蟹が毎日食べれるとかもはや罪。

CouchsurferのHeidi

次の日はCouchsurfingのシンガポールコミュニティにポストしたら、現地でインテリアデザイナーをしてるマレーシア人のHeidiが街案内してくれた。Arab roadという場所に連れてってもらったんだけど、Middle East風の裏原宿みたいな街で雰囲気がすごくいい。
シンガポールに住んだら週末は絶対ここに行くと思う。
フィリピンにもこんな場所があればいいのに。

Maria BayのRooftop Barからの夜景

会った人も含めて、この国は成長している!という勢いはフィリピンよりシンガポールの方が強く感じた。シンガポールと比べるとフィリピンはまだまだ発展途上な国なんだな。
今回はただの観光だったけど、今度はシンガポールでビジネスをしてる人達ともっと会ってみたい。
フィリピンは国的にコールセンターとかファーストフードのフランチャイズとかがビジネスの中心で、個人的には刺激がすくないなと最近感じてた。もちろん面白い人たちは探せばいるけど。
片道3時間、しかも往復航空券で3万円くらいで行けるんだから、他のアジアの国も含めてもっといろいろ見ておきたい。

そんなことできるのもアジアで働く特権の1つ。
来月はThanks giving holidayがあるのでジャカルタにバックパッキング予定。

Wednesday, October 26, 2011

20歳を過ぎてから英語を身につける方法

これもまた日本に帰ったタイミングで持って来た本の1つ。
フィリピンでお世話になってるレアジョブの加藤さんの本。



最近、オンライン英会話やフィリピン留学のような、
「早い、安い、旨い」の吉野家的英語学習法が注目されている。
実際フィリピンで仕事をしている身としては、フィリピン人の英語力の高さに日々驚かされているし、それを活かして日本とフィリピンを豊かにしているビジネスというのは画期的なものだと思う。

そんな流行も後押ししてか、ネットを開くと英語、英語、英語と、いたるところで英語学習に関する広告や記事を見る。

少し英語を話せることが過大評価されている気もあるけれど、実際、英語を喋れるというのは素晴らしいことだと思う。
英語が話せると、入手できる情報だけでなく、働ける場所、出会う人など、人生の選択肢が何倍にも増える。
例えば、海外でふらっと立ち寄ったカフェで隣に座っている人と自然に会話を始めることができたりする。日本語しか喋れないと到底そんな気にはなれない。好き好きではあるけれど、そういうことをしたいと思う人にとったら英語は人生を豊かにする。

加藤さんは英語を身につけるためには「日本人は3000時間の学習時間が必要」と本で言っていた。
小学校から大学までの学習時間を引くと、実質必要なのは約2000時間程だそう。
これは個人的にも結構リアルな数字で、
僕が留学して「あっ、喋れてる」と思うようになったのは1年半くらい。
(僕は大学を編入して行ったので必要な学習時間は2300時間くらいだとして、最初は英語が喋れず話す人があまりいなかったことも考えると、英語習得の山を超えたのはそれくらいの学習時間)

なので、安価で継続的に量が確保できる最近の「吉野家的」英語学習は良しとされている。
僕はその学習法に非常に共感している。
ただそれに加えて、僕なりに考える「20歳を過ぎてから英語を身につける方法」を書いておきたい。


英語上達に必要なのは、結局のところ「質 × 量」だ。
質のいい学習を量こなしたら、当たり前だけど何でも上達する。
英語学習の量の確保は、オンライン英会話だったり、Couchsurfingで海外の友達を作るなり、やり方はいろいろある。自分にあったものを継続的にやればいい。

量と同じくらい大切なのが英語学習の質の確保。
それは講師の質とか、テキストブックのクオリティなどではなく、
「ゴール設定」「恥をかく」ということ。

ゴール設定が大切というのは何でも同じだけど、
実際英語を勉強するうえでゴールを明確に意識している人は少ない気がする。

目指すアウトプットが違えば、当然インプットも違ってくる。
仕事で英語でプレゼンをする必要があるから英語が必要という人は、プレゼンで必要な単語、フレーズ、英語プレゼンの形式を学んで、あとは会社のプレゼン資料を使ってひたすらリハーサルするのが一番効果的。
外国人の友達が欲しいから英語を勉強するなら、日常で使う会話表現を暗記して、海外ドラマとかを見て、ひたすら英語で雑談をすればいい。

学校教育的に英語を勉強するのではなく、何のために英語が必要か明確にして、そこから逆算のアプローチをするのが一番効果的。


もう1つ、学習の質を確保するために英語学習で一番大切だと思うのは恥をかくこと。
身の回りの人ですごくありがちなのは、
英語を話す環境にいても、変な英語を話して理解されないことが恐くて自分の殻に閉じこもってしまう人。社会人になって変なプライドがあるのか、間違いを犯すことにすごい恐怖心を持っている。

言いたいことを2回言っても分かってくれなければ3回言えばいい。
3回言ってもわかってくれなければ、紙に書けばいい。
でも、わかってもらえないことが恥ずかしくて諦めてしまう。

トライアンドエラーで人は学習していくし、それをすることで学習の質は上がっていく。
留学してたときも、シャイで真面目に勉強してた留学生より、
社交的で周りからブロークンな英語をからかわれていた学生のほうが語学の上達は早かった。


これをやれば半年で英語が喋れる、なんて学習方法はない。
明確なゴールがあって、習慣的に量をこなして、恥なんて敢えてかくくらいの態度でやっていけば語学は上達する。20歳を過ぎてから英語を始めて、世の中にこんな多くの人が喋れるようになっているのだから、その人達にできて他の人達ができないわけがない。

Monday, October 24, 2011

ネット情報収集の仕組み化

この前日本に帰ったタイミングで、
気になってた本をガーとアマゾンで注文してマニラに持って帰ってきた。
その中のひとつが「ネット速読の達人ワザ」という本。

最近、Facebook, Twitter, RSS, ニュース、メルマガなど、情報のインプット源が多すぎてなんか混乱しそうだったので、ちょっと一回ネットでの情報の取り方を整理しようと思って購入。
実際、ネットの情報を数多く読んでも、後で思い返すと大して深みのない情報が多かったりして、ネットからのインプットはもっと本質的なものにしたいなと思ってた。



題名の通り内容はネットからどうやって効率よく情報をインプットするか、というテクニック志向の本。
うちのオペレーションセンターと同じで、日頃行う作業はできる限り仕組み化した方が無駄が省け、もっと重要なことにリソースを割ける。
なので本の内容を参考に、自分なりにネットでの情報収集を仕組み化してみた。

仕組み化に必要なものは以下。
1. 情報のタイプ分け(フロー、ストック)
2. ツール
3. フローチャート

1. 情報のタイプ分け(フロー、ストック)
情報を2つのタイプに分別する。
フロー情報は、ニュースやブログ記事、Tweet、メルマガなど、
ネット上に日々飛び交っている情報のこと。
ストック情報は、その情報を自分の興味のアンテナで感知し、
面白い、又は有用と判断した情報。

2. ツール
次に使用するツール。
メールやRSSなど日頃使っているツールだけど、
特筆するものは、Pulse, Instapaper, Evernoteの3つ。

Pulseはニュスアグリゲーターアプリ。
New York Times, Wall Street Journal, Tech Crunchなど英語系のニュースサイトをRSSみたいに1つのサイトでまとめて読めるようにしてくれる。日本語ニュースに対応してないのが難点だけど、あちこちニュースを拾いにいかないですむのですごく楽。



Instapaperは、昔あったFirefoxのプラグインRead it laterみたいなツールで、
「面白そうだけど、いまは時間がなくて読めない」という記事をクラウドでまとめてくれる。
RSSリーダーからもボタン1つでシェアできるし、
ブラウザにもアイコンをブックマークバーに登録すれば、1クリックで保存できる。



Evernoteは、多くの人が使っているツールだけど、
自分のアンテナに引っかかった情報を整理するのに使う。
Notebookとかに情報のカテゴリーを作っておいて、ジャンル毎に情報を整理する。



3. フローチャート
上記の概念とツールを使ってできたのがこのフローチャート。
本に書いてることほぼ丸パクリだけど。
面白いと思ったものは、1と2の間でTwitterかFacebookでシェア。

◆◆◆

情報収集する出発点に戻ってしまうんだけど、
情報インプットするのに一番大切なのは「何のために情報をインプットするのか」ということ。どんなアウトプットを出したいのか、それ次第で何をインプットすればいいのか根本的に変わってくる。

こんな仕組みとかより本当に大切なのは、こっちの方。
アウトプットを決めて、アンテナを立てて、自分なりに仕組み化して情報を消化する。
それが一番効果的な情報収集方法かと。

Thursday, October 13, 2011

生きてる理由

朝から晩まであくせく仕事を してると忘れそうになるけど、
自分はそもそ も何のために生きているのか、
ということだけはどんなときも見失わないようにしたい。

自分が生きている理由は、
自分自身が魅力的な人間になること。
そして、魅力的な家族、友人に囲まれ、そんな彼らを幸せにしてあげること。
なんかどっかの宗教団体のMission statementみたいだ。

でもたしかにこれは本質だと思う。
Life should be simple

明日も仕事ぶいぶい頑張ろう。

Wednesday, October 12, 2011

豊かさと勢い


うちのオペレーションチームでは、MVP Awardという半期に1人一番活躍したスタッフを日本に招待する制度がある。招待されたスタッフは日本観光だけでなく、東京チームとミーティングをしたり、会社パーティにも出席してもらう。
それで先週、第一期、二期の2人のMVPが東京に初めて招待されることになって、
僕もその付き添いで3泊4日で日本に一時帰国してきた。

普通のフィリピン人にとって、日本に行くというのは、
金銭的にはもちろん、ビザの問題でかなり敷居が高く、
相当なスキルがあるか、お金を持ってない限り行くのは難しい。
なので、今回東京に連れて来たスタッフの興奮ぶりといったらハンパじゃなかった。
成田に着いて、空港のImmigrationを通るまでに既に10回くらい記念撮影をしてたと思う。

空港のゲートから出てから、目の前にあるバスカウンターでチケットを買い、
コンビニで弁当とお茶を買ってリムジンバスに乗り込んだ。
自分達日本人にとったら当たり前のことなんだけど、
フィリピン人の彼女達は、その日本のシステムの便利さと生活スピードに戸惑うばかり。

渋谷に向かうバスの中でも、
穴のない整備された道路や、次々に現れる高層ビルを見てしきりに感心する彼女達。
しばらくして、横に座っていたスタッフの1人が、
「なんでフィリピンに来たの?日本が恋しくならないの?」と聞いてきた。
こんないい国に住んでるのに、なんでわざわざフィリピンみたいな発展途上の国で働いているの?他に仕事ないの?とでも言いたいような風だった。

前にも書いたように、フィリピン人の生活プライオリティは、自分のそして家族の衣食住を確保すること。
日本でよく聞くキャリアや成長なんかは意識してないわけじゃないけど、プライオリティはそこまで高くない。
そんな彼女達にしてみたら、衣食住が日本みたいに世界トップクラスで充実した国を離れるなんてありえない、と見えるのかもしれない。

たしかに日本は豊かだし、何をするのも便利な国だとは思う。
先週の日曜に友達と目黒でランチしてたときも、
澄んだ青空の下、住宅街の一角でおいしいイタリアンなんか昼から食べて、フィリピン生活が長いせいか、何だこの豊かさはと愕然とした。

日本は豊かだし、すごく居心地がいい。
でも、なんというか日本には「勢い」がないじゃないかと思う。
現状維持、いいよね!という雰囲気がある。
もちろん尊敬する先輩、後輩はたくさんいるけど、日本という国全体で括るとそんな印象がある。
一方アジアの国は、
インフラ悪いし、街も汚いし、理不尽なことばっかだし、
でも、みんな豊かになりたい!というエネルギーに満ちている。
人から街からバイタリティを感じる。
だから、そんな中で生活していると僕は日本にいるよりアジアにいた方が「生きてる!」って感じるんだと思う。

でも結局は、豊かさを捨てて、勢いを求めるなんて、
現地の人には到底わからないことかもしれないし、
つまりは豊かな国で生きている人のエゴなんだと思う。

いままでフィリピン人の友達に「なんでフィリピンで働くの?」と聞かれたときは、
「成長市場だし、そういう場所で働くのは楽しいじゃん」と返してた。
そうするといつも「ふーん」という腹落ちしてないリアクションをされた。
今回スタッフと同行して、そんな先進国の人のエゴなんて現地では受け入れられることなく、
相当物好きなヤツだと思われてたんだなと今更気づいた。


ちなみに日本に行ったスタッフ2人は、東京オフィスで働く社員のプロフェッショナルさに刺激を受けて、フィリピンに戻ってからも今までに増してモチベーション高くチームを引っ張っていてくれてる。
現地スタッフの日本招待は、付き添いには大分気を使うけどたまにやるのはありだな思う。
特にミドルマネジメント以上のクラスには。

Tuesday, October 4, 2011

[本レビュー] 小説3冊

ついに26歳になっちゃいました。
もう「若いね!」とか言われない年。
でも基本スタンスは変わらず、キャッキャと生きていきます。

最近になって本は読もう読もうと思ってるんだけど、
持っているのが殆どビジネス本のせいか、
書いていることが概念的なことが多くて面白くなく、あまり本を読んでなかった。

ブログは鬼の用にいつも読んでるんだけど、
やはりもっと深いインプットをするには読書は必須。
なので、26歳の目標は「インプット、アウトプット3倍化」
本は1ヶ月に2冊、ブログは1週間に2回が目標。
目指す数字がめっちゃショボいけど、継続重視で頑張ります。

最近はBoracayとか行って最近まとまった時間があったので、
珍しく小説を読んだのでその3冊をレビュー。

1. Tuesday with Morrie
大学時代の教授であり恩師のMorrieと再会した主人公、
そこでMorrieが末期癌を患っていると知る。
2人が約束した毎週火曜日の面会では、
人生の目的、仕事、家族、老いることについてなど、
生きている人達が知っていなければいけないことを、
もうすぐ生きていれなくMorrieが教えてくれる。

幸福論的小説の中では古典の本らしい。
じーんとくる文章はいくつもあった。




2. Eleven Minutes
アルケミストを書いた人の本。
ブラジル出身の少女がスカウトされスイスで売春婦になる話。
ベットの上で客と過ごす11 minutesを重ね、裕福な暮らしができるようになったものの、
精神的に満たされず、逆に廃れていく毎日。
そこに現れる1人の有名画家と、サディストなイギリス人ビジネスマン。
愛、セックス、苦痛、快楽。そんな話。




3. Devil and Miss Prym
これもアルケミストを書いた人の本。
ある辺境の村に人の顔をした悪魔が黄金のバー持って来る。
悪魔は村人達に「7日間でもし村の誰かを殺したら黄金を渡す」と言い伝える。
人間の性善なのか、性悪なのか、平穏だった村は突如混沌の渦に巻き込まれる。




久しぶりに小説を読んで感じたけど、
小説というのは読むというプロセスを楽しみたい人が読むものなんだな。
いまの自分にとってそれは必要ないかも。

改めて、将来とりあえず役に立ちそうだから本を読むのをやめて、
自分のやりたいこととベクトルがドンピシャな本を読むべきだと思った。
本選びは大切!