Wednesday, April 27, 2011

$6000


さかのぼること去年の10月。
学生の時に開設したBank of AmericaのアカウントでiTunesで音楽を買っていたので、
あるとき魔が差して何となくネットで口座残高を確かめてみた。

$200くらいかなと思ってた口座残高。
それがなんと、、$6000以上になってた!
そんな馬鹿なと思って調べてみたら、
アメリカの田舎、ケンタッキー州かどこかのおばちゃんが間違って僕の口座に$6000入金していた。

僕が受け取るべきお金じゃないのはわかってるけど、
そのときは、国際電話でBank of Americaに電話するのも面倒くさいし、
時間がたてば勝手に処理されるだろうと思って放置してた。

でも今回LAに来て見てみても、
入金されてから半年以上も経ってるのにまだ僕の口座に残ってる…
$6000っていったら結構なお金。
普通に中古車だって買えちゃうし、日本まで飛行機で3往復くらいできちゃう。



いろいろ自分で今回の原因を突き止めようとして、
もしかしたら自分何かの犯罪に巻き込まれて、
自分の口座がマネーロンダリングに使われてるのでは?とか

どっかの大学の心理学者が、自分を
「知らない人から大金が入金されたら人間はどうするのか」とかの研究対象にしてるのでは?とか

サンフランのアパートにFBIが乗り込んできて、
まだそこに住んでるルームメートのGeorgeとGregが拷問を受けてるのでは?とか
いろいろ妄想してた。



正直な話、こっちに来てから会社からの入金が遅れて、
一時期その$6000の一部を使っちゃってたんだけど、
いつSWAT部隊が窓から突入してくるかハラハラしてた。

怖すぎたんで、今日Bank of Americaの窓口で相談したら、
「カスタマーサポートに問い合わせてください。でも私だったら黙っておくけどね」
とアドバイスされ、余計混乱。
いったいこの心理研究はいつまで続くのかと。

黙っておこうとおもったけど、
結局僕は悪いことなんて出来ないちっちゃい人間なんで、
良心という極めて感情的な判断要素に流され、カスタマーサポートに報告。
あと10日以内に口座から$6000が引き落とされるとのこと。



もしかしたらこの$6000は単なるシステムエラーで、
僕の口座にポッと現れただけで、世の中誰も損してないかもしれない。

僕が今回カスタマーサポートに連絡しても、
ケンタッキーのおばちゃんは「あらそうだったの?知らなかったわ」みたいな感じで、
得をするのはBank of Americaのオペレーションマネージャーだけかもしれない。

でもこの良心というのは怖いもので、
自分の25年の人生で構築された「良い事」「悪い事」の2軸だけで、
問答無用に行動を駆り立てる。
そんなことを考えた1日、いやむしろ半年でした。

Sunday, April 24, 2011

It's Great To Be In Los Angeles


サンフランが横浜だったら、LAは渋谷。
同じカリフォルニアでもSocal (Southern California)とNocal (North California)って分けられてるくらい、
北と南じゃ街の雰囲気も、そこで過ごす人達も、食べてる物も大分違う。

LAは一般的なカリフォルニアのイメージを限りなく正確に体言したような街。
青空の下ブロンド美人が白い砂浜をチワワを連れてジョギングしてる、みたいな。
その横でタンクトップを着たマッチョが筋トレしてる、みたいな。
今日Venice Beachってとこに行ってきたけど、そんな人達が200人くらいいた。

渋谷とか新宿の街が嫌いなのと同じくらい、
このLAの雰囲気は個人的に苦手で、
西海岸に3年間いたのにLAには1回しか来てない。

でも少なくとも半年はこの街に住むわけだから、
ちょっとは観光しとかないとと思って、
今週末は土、日と友達にいろいろLAの街を連れまわしてもらった。

Art District

蛇とウサギ肉のホットドッグ


Venice Beachの即興ジャム


両親をハトに食べられたホームレスのおっちゃん

歩いてるだけで脱水症状になるくらい乾燥してるけど、
車がないと本当に生活できないけど、
LAに住んでみると意外と悪くない。
むしろちょっとずつ好きになってきてる。

It's great to be in Los Angeles.

Monday, April 18, 2011

移民の国


アメリカの医療制度や雇用問題についてのニュースを見るたびに、
アメリカのシビアさ、日本の保障の充実ぶりに驚くことが多い。
その反面、移民に関してはアメリカの懐の広さ、オープンぶりに感心させられる。

今日は、アパートに引っ越すのにガス会社で手続きをする必要があって、
先輩も出張でいないので、泣く泣くタクシーで移動。
でも、そのタクシーのおっちゃんがロシアからの移民で、
ソ連から亡命した話とか、戦時中に地下で1年以上生活してた話とか、
運転そっちのけ、全力のジェスチャーを交えて聞かせてくれた。

そんなおっちゃんの話を聞いて、
アメリカという国は、
差別と多様性、
自由とシビアさ、
リベラルとコンサーバティブ、
常に2つの対極的概念があって、
その間のバランスをとろうとしている国なんだと思った。

これで、ガス、ネット、電気、家具、アパート、全ての契約を終わらせ、
明日からやっとアパート生活。
でもまだ免許取得、車購入という大きな関門が残っていて、
まだまだ生活は落ち着きそうにない感じ。

Sunday, April 17, 2011

怒涛の春

怒涛の春!
3月頭にフィリピンから帰って来てから、
久しぶりの日本の春にまどろむ暇もなく、
韓国、上海、香港と飛び、
気がつけばLAのモーテルでこのブログを書いてる。
いろんなことがあっという間に過ぎて行った。

LAには5日前に着いて、これから6ヵ月、海外営業としてLA駐在が始まる。

まめに3,4月で起きたことをブログに書けばよかったのだけど、
書きたいことが溜まっているんで、今回はまとめて書きます。

・フィリピンから帰国

10ヵ月のフィリピンオフィス立ち上げが終わり、
自分のパートを引き継いで日本に帰って来た。
うちのオペレーターをはじめ、Couchsurfingの友達から、
現地の日本人の方まで、いろんな人に送別会をしてもらった。

フィリピンではいろんな面白い経験をさせてもらったけど、
本当に面白いタイミングで面白い出逢いがあった。
家族みたいに扱ってくれるフィリピン人と、
とんがってる現地の日本人に囲まれて、すごくいい時間を過ごせたと思う。

「世界一のオペレーションセンターになる」
というビジョンを掲げ、10ヶ月立ち上げ業務をやってきた。
まったくのゼロからのスタートだったので、
我流に走りすぎていろいろと痛い目にあったりしたけど、
「海外でチームを作る」といういい経験をさせてもらった。
アジアでビジネスをするという自分のゴールに少しは近づけたかと思う。


・韓国、中国出張

帰国して、久しぶりに日本の友達と飲みに行ったり、キャッチアップの日々が続いてた。
ある日うちの社長と飲みに行ったときに、
「アメリカで営業にでる前に一回韓国、中国のオフィスに行った方がいいんじゃない?」
という一言から、その3日後に韓国に飛び、5日間の弾丸韓国、中国出張をしてきた。
このスピード感。ベンチャーならでは。

でも実際、今回の出張は会社に全く利益を生まない、要は単なる「見学」。
罪悪感と感謝を感じつつも、現地スタッフにひたすらヒアリングを重ね、
家庭訪問させてもらったりと、マーケティングリサーチをしてきた。
細かいことはまた別途書くつもり。


・姉の結婚式@沖縄

なんと。うちの姉が結婚した。
姉とは年が近いため、僕は彼女からすごく影響を受けてきた。
彼女は高校卒業してすぐアメリカの大学に行ったり、世界各地を旅行したり、
大学卒業後は香港で働きだしたり、世界を駆け回ってる人。
そんな姉をみて、海外というものに僕は自然と興味を持つようになったんだと思う。

僕が努力肌な人間に対して、姉は天才肌で、
あらゆることを要領よくこなし、自分のやりたいこと、行きたい道をスイスイと開拓していく。
身長150cmくらいなのに、僕から見える彼女の背中はでっかくて、
世の中で一番尊敬している人。

そんな彼女が結婚。
沖縄で両家の家族だけで、こじんまりとした、でも暖かいいい式だった。
式直前までは僕は全然実感が湧かなかったのだけど、
父親と姉がバージンロードを歩いているのを見て、さすがに家族一同号泣。
ちなみに弟は僕の隣で感極まって、極まりすぎて、鼻血をだしてた。


・シェアハウスで居候@中目黒
日本に帰ってきて、満員電車での通勤というものが嫌で嫌すぎて、
もう我慢ならん!ってときに友達が
「中目黒でシェアハウスしてるから泊まっていいよ」と誘ってくれた。

中目黒から徒歩10分程の住宅街にある普通の一軒家で、
男3人、女2人、居候2人の賑やかな家。
住人は出会いやイベントが大好きな人達で、
イベントのミーティングをしたり、家飲みをしたり、いろんな人が居候したりと、
家を出会いの場としてフル活用してた。

ルーム/ハウスシェアって学生だけがするもの、みたいなイメージがあったけど、
社会人でもやろうと思えばできるもの。
住む人によるけど、純粋に楽しそう。
僕もどこかに長期滞在することになったら絶対やろうと思った。


・週末香港旅行
アメリカに行ったら少なくとも6ヶ月は帰ってこれないので、
彼女、姉夫婦に会うために先週末香港に行ってきた。

香港ディズニーランドも初めて行った。
世界に5つあるディズニーリゾートで唯一の赤字になっているらしい。
中国人観光客がメインのターゲットなのに、
上海にも新しくディズニーが開園されることが決まり、益々厳しい香港ディズニーランド。
ポジショニングが中途半端なのは否めない。

香港は姉がいるせいでもう何回も行ったことがあるのだけど、
行く度に香港のグローバルさに驚かされる。

歩道橋やビルの日陰に段ボールを敷いて、終日お喋りするフィリピン人のお手伝いさん。
金融系と思われるびしっとスーツに身を包んだ欧米人。
公園でスカーフで顔を覆ってバギーカーを押すイスラム人。
ブランド品やディズニーランドの紙袋を大量に持って街を闊歩する本土の中国人。
偽物の時計を道端で売りつけるインド人。

お世辞にもバランスのとれたグローバルさ、とは言えないけど、
香港のいろんな人種、価値観の混ざったカオス具合が個人的には好き。
でも悲しいことに今回はディズニーランドでカメラをなくしてしまった。
ショック!でもiPhone4買ったからいいけどね。でもショック。


・アメリカ到着

ついに来た。LAに来た。
自分のポジションが海外営業でありながら、
フィリピンでオペレーション業務をしていたので、全く営業活動をしなかった1年目。
この4月からついに営業デビュー。
といっても当分は先輩のサポートや既存クライアントのフォローアップを担当予定。

アメリカの大学を卒業して、フィリピンでも英語で業務をしていたけど、
自分のビジネス英語なんてまだまだだし、
営業としても何も結果をだしたことがないので、正直ビビる。
でも、まぁやるしかないので、
この6ヵ月はひたすら営業としてイチから学んでいこかと。

それにしても来てから1週間、LAとSFのギャップに正直戸惑ってる。
どこでもバスで移動できたSFに比べ、車がないとどこにも行けないLA。
アジア人移民が多く多様性に富んだSFに比べ、ハリウッド的で白人文化丸出しのLA。
同じアメリカでもこんな違ううんだと実感。

このでっかいアメリカで自分がどこまでやれるのか、
まずは仕事にプライベートに体当たりで挑戦していこうと思う。

You are what you do, not what you say
行動あるのみ!