「ジャカルタは誘拐が多いから、車なしで街を歩き回るなんて自殺行為だよ」
と学生の時にインドネシア人の友達と交わした会話が、僕の中のジャカルタの第一印象。
イスラムの国でテロも多くて、治安も悪くて、街も汚い。
そんなステレオタイプがいつの間にか出来上がっていた。
今回Thanks Giving Holidayに合わせて実際行ってみると、
その悪いイメージは綺麗さっぱり払拭された。
街は綺麗だし、治安もいい、人のモラルも高いし、宗教色もそこまで強くない。
比較基準がマニラだったというのもあるのだけど、
ジャカルタの発展具合に度肝を抜かされて帰ってきた。
特に人のモラルの高さには驚いた。
マニラにいると、殆どのタクシードライバーはボタっくろうとアホみたいに高い値段をふっかけてきたり、街中の警察はショットガンを抱えてウロウロしてるし、この前XXXで強盗にあったなんてニュースは日常茶飯事、というかもはやニュースにもならない。
街全体に「騙すか騙されるか」みたいな怪しい空気が漂っている。
一方ジャカルタは、タクシーの運転手にしても、街ですれ違う人にしても、そんな怪しい雰囲気を感じることはなかった。僕が観光で来ているから気づかないだけかもしれないけど。
一番衝撃的だったのは、ジャカルタで働いてる先輩がレストランに財布を忘れてきたときのこと。財布の中には10万円近い現金とクレジットカードが入っていた。現地の人にとったら年収くらいの額。それなのに、数時間後に財布がないことに気づいてレストランに戻るとしっかりレストランのマネージャーが保管してとっておいてくれた。1円も盗られてなかった。
マニラなら99%財布は戻ってこない。
インドネシアは、島国のためロジスティクスを整備しづらいことや、
政治腐敗、多民族多言語と、問題は多くある。
でも、2億3千万人という世界で4位の人口、そしてこの勤勉で誠実な国民性。
この国は伸びていくんだろうなと直感的に思った。
今回の旅行は数週間前に直感で決め、
現地に着くまで(着いてからも)全くノープランだったので、いろんな人達にお世話になった。
ジャカルタで働いている同じ会社の先輩と同期には、
アパートに泊まらせてもらって、ご飯にも連れて行ってもらった。
Facebookに「ジャカルタ行くよ」とポストしたら、
大学時代、同じ授業をとってたインドネシア人の子がレスしてくれて、
その子とその子の彼氏がナイトマーケットを案内してくれた。
あと最終日にはCouchSurfingの友達とランチして、
ローカルのモールと、ドリアンのスイーツのお店に連れていってくれた。
CouchSurfingに関してはこちら。
僕は旅行するのに、遺跡や博物館を回ったり、
地球の歩き方に書いてあるお薦めスポットを回ったりするのは好きじゃない。
モノには興味があまりないので。
やっぱりこうやって現地に住んでる人と会話するのが一番楽しい。
それでローカルの人のみぞ知るところなんかに連れて行ってもらったらより楽しい。
旅行はやっぱりヒトありき。
だからそのために世界中に友達を作りたい。
大学の知り合いや仕事関係では、そんな新しい出会いはめったにないから、
今年の残り1ヶ月と来年はもっと積極的にCouchSurfingを使っていきたい。
今年も残りわずか。
次の旅の目的地は年末のバリ!
<写真まとめ>
20111128 Jakarta |