Saturday, March 19, 2011

東北関東大震災MTG @豊洲

東北関東大震災から10日近くたって、
まだまだ復興には程遠く、ニュースを通して悲痛な話が流れてくる。
そんな被災者達に対して自分達はいったい何ができるんだろうと、
驚くくらいに日本人全員が考えているのをネットの動きをみていると感じる。

歌手は歌を歌って、画家は絵を描いて、ビジネスマンはアイディアを出す。
特にずば抜けたスキルを持っていない一般の人でも、
ソーシャルメディアを使っていろいろなムーブメントを起こしている。

例えばこのHOPEというfacebook pageは、
ネットに落ちている被災者の方々を元気づけるようなリンクを集約するためのコミュニティ。
こんな活動がいま世界中で毎日何十個も生まれている。

そういった中で昨日、TEDxTokyoのときにお世話になった竜太さんの呼びかけで、
豊洲にあるアパートのラウンジで僕たちはこの震災に対して何ができるのか話し合うMTGがあった。



実際に被災されたいわき市の人達をはじめ、
海外NPOのAllhands.orgの代表、
広告代理店の社会貢献部門で働いてる人、
独自で動いているクリエーターまで、いろんな人達が集まった。

いろいろ感じるものがあったので以下備忘録的メモ。
・震災援助にはフェーズがある
  人命救助→ライフライン構築→復興支援

・一次情報を得ようとする人が少なすぎる
 ニュースや新聞は震災の全体像を伝えていない
 逆に被災地で情報が限られる中、マスメディアが被災地を混乱させている

・募金だけでは復興はされない
 Building codeや土地の利権の整理など、復興のルールを早く決めないと、
 お金があっても物資があっても復興は進まない。Haiti, Hurricane Katrinaのときはそうだった。

・現地で実際何が必要なのか把握しないと何もできない
 ニュースや又聞きの情報を元にアクションを起こしても、
 被災地の復興には何も役立たない。だから、現地に話を聞きに行けるようなガッツのある人がいないと何もできない。

・アイディアだけでなく、いま自分が何ができるのか真剣に考える
 じゃあ実際、自分はどれだけの募金を集められて、どんなスキル、コネクションがあるのか、
 それを整理することが復興アイディアを出すことより先。

・被災地全体を一気に復興させるのではなく、1つコミュニティを選んでそこから集中的に復興する
 一般人ができるのは、MacroではなくMicroのレベル。
 1つ支援できそうなコミュニティを見つけだして、そこを中心に復興活動を行う。
 そこが復興され始めたら他のコミュニティへ徐々に進めていく。

まとめ
被災地復興を切り分けると
・ Long term と Short term
・ Macro level と Micro level
の2軸があるかと思う。

そこで僕達みたいな小さなコミュニティが一番うまく関われるのは、
Long termとMicro level。長期的な視点で個人・コミュニティ単位での支援。

そのアプローチとして、昨日はクリエーターさん、広告プランナーさん、海外NPO代表など、いろんな立場からのアイディアがでた。
広告代理店が政府と組んで東北のイメージアップをするとか、
現地から東京に避難してきた人達の相談サービスを作るとか、
極端なのは、フェリーをレンタルして物資を個人で運ぶ、などなど。

でも、僕個人が一番共感したのは、
Allhandsの人が言っていた以下のようなアプローチ。
1. 現地に行って支援可能なコミュニティ探し
2. 支援を決定したコミュニティで、いま何が必要なのかヒアリング
3. ヒアリングに基づいて、必要な物資、サービス、運送手段のリストアップ
4. Deadlineを切って、3を用意するためのファンドレイジング
5. 支援開始

アプローチがすごくロジカルだし、
これまでHaitiやHurricane Katrinaで支援をしてきた復興プロフェッショナルだけあって、
さすがこの分野のエキスパートという感じだった。
ただ話を聞く限りだけど、海外のNPOの人達ってやたら偉そうで、
「こうあるべき」っていうアイディアを押し付けすぎる傾向がある。
NPOだけじゃなくて、欧米のビジネスマンって大抵そうだと思うけど。
だから、田舎のお爺ちゃんお婆ちゃん、
あとそのコミュニティのトップである役所の人達と海外NPOがうまくやれるかは正直よくわからない。
そこは唯一の不安。

自分みたいな「復興支援をしたいければ、会社があるから本腰を入れられない」
という人達は世の中に結構いっぱいいると思う。
しかもクリエーターでもプログラマーでもないから、これといって何かモノを作れない人達。

じゃあ、そういう人達ができるのは募金だけなのかというとそうでもない。
もっとうまい支援の仕方は必ずある。
例えば、赤十字とかに漠然と募金するのではなく、
自分が共感できるNPOや団体を見つけ、それらを積極的に応援する。
また、自分が生み出せるリソースは何なのか真剣に考えて、
業務時間外や週末の時間を少し使って、その団体をサポートする。
そういう風に受身ではなく、少し姿勢を前のめりにするだけで、
もっともっと復興のスピードは速くなるはずだと思う。

もし被災地の悲惨なニュースを読んで心が痛くなるなら、それを是非アクションに移そう。
もし既に支援活動をしているなら、受身ではなく前のめりな支援を。

No comments:

Post a Comment