Wednesday, October 26, 2011

20歳を過ぎてから英語を身につける方法

これもまた日本に帰ったタイミングで持って来た本の1つ。
フィリピンでお世話になってるレアジョブの加藤さんの本。



最近、オンライン英会話やフィリピン留学のような、
「早い、安い、旨い」の吉野家的英語学習法が注目されている。
実際フィリピンで仕事をしている身としては、フィリピン人の英語力の高さに日々驚かされているし、それを活かして日本とフィリピンを豊かにしているビジネスというのは画期的なものだと思う。

そんな流行も後押ししてか、ネットを開くと英語、英語、英語と、いたるところで英語学習に関する広告や記事を見る。

少し英語を話せることが過大評価されている気もあるけれど、実際、英語を喋れるというのは素晴らしいことだと思う。
英語が話せると、入手できる情報だけでなく、働ける場所、出会う人など、人生の選択肢が何倍にも増える。
例えば、海外でふらっと立ち寄ったカフェで隣に座っている人と自然に会話を始めることができたりする。日本語しか喋れないと到底そんな気にはなれない。好き好きではあるけれど、そういうことをしたいと思う人にとったら英語は人生を豊かにする。

加藤さんは英語を身につけるためには「日本人は3000時間の学習時間が必要」と本で言っていた。
小学校から大学までの学習時間を引くと、実質必要なのは約2000時間程だそう。
これは個人的にも結構リアルな数字で、
僕が留学して「あっ、喋れてる」と思うようになったのは1年半くらい。
(僕は大学を編入して行ったので必要な学習時間は2300時間くらいだとして、最初は英語が喋れず話す人があまりいなかったことも考えると、英語習得の山を超えたのはそれくらいの学習時間)

なので、安価で継続的に量が確保できる最近の「吉野家的」英語学習は良しとされている。
僕はその学習法に非常に共感している。
ただそれに加えて、僕なりに考える「20歳を過ぎてから英語を身につける方法」を書いておきたい。


英語上達に必要なのは、結局のところ「質 × 量」だ。
質のいい学習を量こなしたら、当たり前だけど何でも上達する。
英語学習の量の確保は、オンライン英会話だったり、Couchsurfingで海外の友達を作るなり、やり方はいろいろある。自分にあったものを継続的にやればいい。

量と同じくらい大切なのが英語学習の質の確保。
それは講師の質とか、テキストブックのクオリティなどではなく、
「ゴール設定」「恥をかく」ということ。

ゴール設定が大切というのは何でも同じだけど、
実際英語を勉強するうえでゴールを明確に意識している人は少ない気がする。

目指すアウトプットが違えば、当然インプットも違ってくる。
仕事で英語でプレゼンをする必要があるから英語が必要という人は、プレゼンで必要な単語、フレーズ、英語プレゼンの形式を学んで、あとは会社のプレゼン資料を使ってひたすらリハーサルするのが一番効果的。
外国人の友達が欲しいから英語を勉強するなら、日常で使う会話表現を暗記して、海外ドラマとかを見て、ひたすら英語で雑談をすればいい。

学校教育的に英語を勉強するのではなく、何のために英語が必要か明確にして、そこから逆算のアプローチをするのが一番効果的。


もう1つ、学習の質を確保するために英語学習で一番大切だと思うのは恥をかくこと。
身の回りの人ですごくありがちなのは、
英語を話す環境にいても、変な英語を話して理解されないことが恐くて自分の殻に閉じこもってしまう人。社会人になって変なプライドがあるのか、間違いを犯すことにすごい恐怖心を持っている。

言いたいことを2回言っても分かってくれなければ3回言えばいい。
3回言ってもわかってくれなければ、紙に書けばいい。
でも、わかってもらえないことが恥ずかしくて諦めてしまう。

トライアンドエラーで人は学習していくし、それをすることで学習の質は上がっていく。
留学してたときも、シャイで真面目に勉強してた留学生より、
社交的で周りからブロークンな英語をからかわれていた学生のほうが語学の上達は早かった。


これをやれば半年で英語が喋れる、なんて学習方法はない。
明確なゴールがあって、習慣的に量をこなして、恥なんて敢えてかくくらいの態度でやっていけば語学は上達する。20歳を過ぎてから英語を始めて、世の中にこんな多くの人が喋れるようになっているのだから、その人達にできて他の人達ができないわけがない。

No comments:

Post a Comment