僕は基本的に短髪じゃないと生きていけない人間なので、
平均して1ヶ月に1回は髪を切ってる。
他の人はどうか知らないけど、自分にとって髪を切るって生活する上で大切な要素で、
何かうまくいかないとき、行き詰ったときとかはよく、
「髪を切ってリフレッシュしよう」という発想になる。
そして根が単純なので、それで結構な気分転換になる。
でも海外生活をする上で、誰に髪を切ってもらうのかというのは、
どこに行ってもネックになっている。
サンフランシスコにいたときも、この人だ!というスタイリストさんに出会うまで、
いろんな人を試して、鉛筆みたいな髪型にされたり、
軍人みたいなカリアゲをいれられたり、残念なことがいろいろあった。
フィリピンに来てからは、幸運なことに一番最初に知り合いに紹介してもらった、
アキラさんという日本人の方が「当たり」で、これまでずっとお世話になっている。
このアキラさん、見た目はチャラっとしたロン毛のお兄さんなんだけど実は結構凄い人らしい。
GucciとかChristina Diorとかの有名なショーのスタイリストをしていたり、
日本、フィリピンで10店舗以上手がける経営者だったりもする。
面白いのがアキラさんのIT知識で、自称、HTMLをいじれるスタイリストらしい。
共通の知り合いでフィリピンの屋外広告の印刷業を経営している人がいるんだけど、
その人がインターネット系でわからないことがあると必ずアキラさんに相談するって言ってた。
「このガジェットがうまくブログにはめ込めないんだけど…」
「あー、ここはHTMLのこれをこういじって、カタカタ、はい完成!」
みたいなノリで軽やかに対応してくれるそう。
個人的に美容師というと職人の仕事で、
ITとは全然かけ離れた世界の人達だと思ったのでこの話を聞いたときはビックリした。
しかもそれ以外にもお店のPRとして、
・日本人向けBlog (Ameba)
・日本人向けTwitter
・外国人向けFacebook Fan Page
・外国人向けBlog (Tumblr)
・外国人向けTwitter
・コーポレートサイト
など、ITツールをフル活用している。
殆どの美容室はこういったPR活動を外部に委託しているらしいのだけど、
アキラさんは全部彼自身とスタッフでやっている。
その分、一部のアップデートをスタッフに任せているので内容に一貫性がなかったり、
ブログ等の一部更新が滞ってたりするけれど、
Facebook Fan Pageはかなりの頻度で更新されていて4000人近くのファンがいる。
僕は日本で地元にあるAshという美容院にいっているのだけど、
フランチャイズ経営している大きな企業にも関わらず、
ITサービスの導入はすごく遅れているように感じる。
Ashだけにかかわらず美容院業界全体がそう。
やろうと思えば、
美容院も自社Twitterアカウントを作ってキャンペーンの告知をしたり、
店舗毎に顧客用のMLか何かを作成してCRM活動なんかもできるし、
もしかしたらGroupon系のサービスを使って新規顧客獲得をしてもいいと思う。
でも僕が知っている中でAshがしているのは、
オンライン系だと、店舗のHPでクーポンがもらえるくらい。
あとは、駅前でのビラ配りと、季節ごとに送られてくる葉書とかをちまちましてる。
こういう現状を考えて、僕はアキラさんと話していて軽くビックリした。
ネットサービスを活用しているだけじゃなく、HTMLもいじれるなんて!と。
業界の常識にとらわれず、
常に自分のビジネスにとってプラスになることは何なのか、
最新のトレンドは何なのか、
高いアンテナを張っているアキラさんは凄いと思ったし、見習うものがたくさんある。
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